2021年11月16日火曜日

「闘わずに生きるなら、お前はもう死んでいる」 3年 櫻井風我

 



「闘わずに生きるなら、お前はもう死んでいる」

情報コミュニケーション学部3年 櫻井風我(日本大学藤沢高校)


今回部員ブログを担当させていただきます。

明治大学情報コミュニケーション学部3年の櫻井風我です。

3年生のトリを任されました。

最後まで読んでいただけると嬉しいです。




「お前、本当に闘えるか?」


ーあの日の出来事は、

今でも鮮明に覚えているー


季節は6月、

関東リーグ第9節vs法政大

緊迫した闘いが続く後半0ー0の状況の中、ベンチメンバーだった私が監督に呼ばれた場面で、2度投げられた言葉。それが、

「お前、本当に闘えるか?」だった。


チームに追い風を吹かせたい私は、正直根拠や自信はなかったが監督の問いに対して、虚勢を張って強気でこたえた。

 「闘えます」と。

案の定結果は惨敗。何も出来なかった。不甲斐なさと腹立たしさで、自分への怒りが止まらなかった。


ー狂い出した歯車は、マイナス方向へと加速するー


気持ちを切り替えて一から積み上げる努力を心に誓い、奮起した翌週の練習中、

腰に今まで味わった事のない激痛が走った。

「椎間板ヘルニア」だった。

人生ではじめての大怪我をした。歩く事すら困難な身体になった。

皆の前では落ち込んでいることを悟られないよう、明るく振る舞った。

しかし、寮のベットでカーテンを閉め、独り落ち込み絶望した。


何故このタイミングで怪我?

そもそも自分の良さとはなんだ?

自分はもう一生試合に出場出来ないのか?

自分は他人からどう映っているのか?

そんなくだらない悲痛な叫びが心を喰い尽くした。


私が落ち込み下を向いている間にも時は進み、仲間は成長していく。


仲間の姿は眩しかった。


トレーニングルームの窓の先に見えた皆は、本気になってボールを追い駆け、時には厳しく言い合い互いを高め合っていた。懸命に自主練をしている仲間。怪我を治そう、強くなろうと取り組む仲間もいる。

トップチーム、セカンドチーム、リハビリ、立場など関係ない。みんな必死にもがき、切磋琢磨している姿は美しいとさえ感じた。


私がそんな仲間たちを日々眺めていたある日のことだった。

ふと、、

熱く湧き上がる感情を抱いた。

自分は何故下を向いている?

落ち込んでいる暇なんてないんじゃないか?

自分は何がしたい?

リスペクトする仲間と共に、本気でサッカーがしたいんだ!!

そんなシンプルで熱い念いが沸々と湧きあがり、自分のやるべき道に光がさした瞬間だった。


奮い立たせてくれた仲間に感謝。


「強くなってやる」


怪我をした自分を励ましてくれた友人のために。

快くこの大学に送り出してくれた家族のために。

自分自身のために。

そしてなにより明治のために。


今は4ヶ月間のリハビリを経てようやく復帰でき、

なによりも好きなサッカーができている。


怪我をしたからこそ気付けた念い。

それが、自分の根底にある「明治愛」だった。


あの日の悔しさや、あの日の怪我は、

決してマイナスではない。

自分を変えるチャンスだったのだ。


今日の取り組みが明日の自分を変える。

明日の自分が将来の夢を切り拓く。

自分の頑張りは、かつての自分のように暗闇の中にいる仲間に活力を与える。

だから今度は自分が仲間を救い、チームを救いたい。


苦手なストレッチや体幹だって継続している。

大好きなお菓子やアイスもいらない。

もうサッカー以外何もいらないんだ。


残された大学生活、

サッカーバカになろう。


紫紺の刀を磨き、チームに追い風を吹かせる準備を万端にして、今度は胸を張り自信をもってこたえよう。

『闘えます』と。


もう一度立ち上がるんだ。


闘え。俺は生きている。


殻を破れ。


起こせ、自分革命。




最後まで読んでいただきありがとうございます。以上で3年生の部員ブログは終了です。

これからも明治大学体育会サッカー部と、私の大好きな14人の同期、そして櫻井風我の応援よろしくお願いします!


【過去のブログ】

「紫紺の名刀」1年 櫻井風我

「我が道、風の如く」2年 櫻井風我

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