2021年7月9日金曜日

「言語化する力」4年 越中屋光希

 



「言語化する力」

法学部法律学科 4年 越中屋光希(札幌大谷高)


こんばんは。

今回、部員ブログを担当させていただく法学部4年の越中屋光希です。


まず初めに、新型コロナウイルス感染拡大防止、治療にご尽力している方々に深く御礼を申し上げます。そして公式戦、ILを行うにあたり、グラウンドの確保や運営等の様々な裏方での仕事を率先して取り組んでいる学連の皆様、大学サッカーに関わる全ての方に改めて心から感謝申し上げます。



「明治大学体育会サッカー部」

高校時代から私の憧れであったこの組織に所属してから約3年半が経ちました。振り返ると、北海道から飛行機に乗り、たった2日の練習参加を3回も行い、「明治大学体育会サッカー部」に入部したいと言う想いだけを抱え、精進していたことが今ではとても懐かしく感じます。


そして最後の部員ブログとなる今回、何を伝えようか悩んだ際に、就職活動で感じた「言語化する力」について伝えたいと思います。


まず、就職活動を通して自己分析を行なった際に、人生で現在の自分を創り上げた2つの出来事について説明します。


① [3年間の入院生活]

私は6歳に「ペルテス病」と言う身体的障害を抱え、約3年入院していました。この病気は両足の股関節が壊死し、歩く事を禁止され、車椅子での生活を送り、医師からも成人男性の様な成長は見込めないと宣告を受けました。隣で母親が涙を流している姿は今でも忘れられません。当時の唯一の楽しみは週末のみ自宅療養が許可され家族と過ごす時間や、兄のサッカーを観に行く事でした。理由は兄も同様に「ペルテス病」を患い入院生活を送っていたので、私も退院したらサッカーがしたいという思いでリハビリや、クラスメイトが3人の学生生活を送っていました。そこでは、生まれつき手足がない人や知的障害を持ち、誰かの介護が無ければ生活できない人と共に生活し、ご飯を食べさせてあげたり、文字盤ボードを通して会話をしていました。




追記

https://seika.nissay-cp.jp/runners/runner01

「聖火ランナーズストーリー唐治谷耕大」篇 60秒


②[明治大学体育会サッカー部]

当部は知っての通り、全寮制で24時間を共に過ごし16人部屋や8人部屋で生活を送り坊主なども経験しました。プライベートスペースは1畳でどうにか試行錯誤しカーテンを付けたり衣類などで密閉空間を作ろうとします。そして、下級生の時には、寮の仕事(雑務)や寮の掃除などを行い、<早朝4時前後に起床し→6時からの練習→9時からの1限〜19時までの授業→帰寮次第寮の雑務→23時前後の就寝>というサッカー、授業、仕事(雑務)に追われる日々を過ごしてきました。

振り返ると、本当に苦しいし、常に誰かの目を疑いながらの生活を送っていたので精神的にも厳しいものがありました。

しかし、仕事(雑務)を行う上で、組織の生産性を上げ効率よく組織運営する為に常に試行錯誤したり、毎日のミーティングを通して同期との関係を強固にしていく事、どんな立場でも主体性を持って自身の立場を全うする姿勢など多くの事を学んできました。




上記では拙い文章となってしまいましたが、この2つの出来事が私を作り上げ、変えることのできない唯一無二の経験です。

そして、「こんな経験してる人は居ない。」と自信を持って就職活動に臨みましたが全く相手にされませんでした。何故だと自暴自棄になりながら何回も何回も自己分析を行い結果的に自身の課題が見つかりました。



それは、「言語化する力」である。



私自身の感覚では相手に伝わっているだろうと思い込み、一方的な会話となり、会話のキャッチボールが出来ておらず、同時に傾聴力も欠けていました。

現在コロナ禍によってオンライン授業や外出制限などによって部員以外と関わる機会が少なくなり、部内での感覚が常識となり、当たり前になっていました。


そんな中でも、振り返ると当部は週1回程のペースでミーティングを行っており、そこで栗田監督が常に私達に伝えて頂いてることが視野を広げるヒントであると気付きました。型にはまった答えではなく、自身で考えた生の言葉で相手に伝えた方が重みが違うと教えて頂きました。

もう大学サッカー引退まで半年もないこの時期に気付いたのは遅いかもしれませんが、私自身の今の思いや、当部には常に成長へのヒントが落ちていると後輩達に伝えたいと思い書かせて頂きました。



改めて、大学サッカーとは残り半年。私自身関東リーグ戦での出場は0試合で、正直、情けないし悔しいし満足していません。北海道から上京してきて金銭的にも精神的にも支えてくれた家族の為にも「絶対に試合に出場し、2度とサッカーが出来なくなっても身体を投げ出し明治のゴールを守る」という強い意志を持って日々の努力を惜しまず、成長していきます。



又、明日からはアミノバイタルカップが始まり総理大臣杯出場に向けての厳しい戦いが始まります。

この様な状況下ではありますが、試合に出場している選手だけでなく、ベンチメンバー、バックアップメンバー、マネージャー、運営、審判、補助学、応援と、それぞれ置かれた立場で役割を全うする仲間が大勢います。

是非、LIVE配信や試合会場に足を運んでいただき、どんな立場でも全力で取り組む「明治大学体育会サッカー部」を見て頂きたいと思います。



本当に、まとまりが無く長い文章を最後まで読んでいただき有難うございました。


次の4年の部員ブログ担当は杉浦文哉です。明治の10番を背負い、チームを勝利へと導くタクトを振う男です。プライベートでは独自の領域を展開し謎多き男ですが、とても同期思いで自己犠牲を惜しみません。大学に入り大怪我など経験し、当時の思いや残り半年に懸ける熱意を期待して下さい。


【過去のブログ】

「決意」1年 越中屋光希

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