「人の気持ちがわかる人間になるために」
法学部 法律学科 2年 井上樹 (ヴァンフォーレ甲府U-18)
こんにちは。今回、部員ブログを担当させていただきます。法学部法律学科2年の井上樹です。
まず初めに、新型コロナウイルス感染拡大防止にご尽力されている皆様、そして私達がサッカーを全力で取り組める環境を整えて下さっている全ての方々に深く感謝申し上げます。
8月21日この日を迎えられたことに私は感謝している。
いつも通り早朝に起床。いつも通りウォーミングアップを終える。少しばかり調子は良かったが、なんら変わらないTRのことだった。ほんの一瞬の出来事で大きく人生が変わった。体勢を崩した瞬間、「あ、ダメだ」と焦りが生じた。全治8ヶ月の大怪我を負った。
「感謝」
事あるごとに多くの人が口にするこの言葉。本当にその意味を理解できているだろうか。
約7ヶ月のリハビリ生活でこの言葉について誰よりも考え抜いた。完全復帰まで残り1ヶ月を迎えた今の自分にしか分からない素直な考えを述べたいと思う。
「人の気持ちがわかること」が感謝に直結する。
これが、私なりに考え抜いた結果である。人(感謝する相手)の立場に寄り添って同じ気持ちになってみる。そうすることで自然とそのありがたさに気づく。それができて初めて感謝というものが成立するのだと思う。ただ寄り添えと言われたところで、すぐにできるものではない。最も簡単な方法は、自らが「経験」を積むことだ。
・手術後、松葉杖で寮内を歩いた。サッカー以前に、ただ階段を登れるだけのことがどれだけ幸せかに気づいた。健康な身体を与えて下さった両親には感謝しかない。
・毎週末、仲間が試合で必死に闘い成長してる姿のビデオを撮った。選手が気持ちよくプレーしている裏には、とてつもない支えがあったことに気づいた。
・副審をして文句を言われた。審判という役割がどれだけ重要で大変なのか、そしてそのありがたさに気づいた。
明治大学体育会サッカー部が試合時の補助学にどこよりも力を入れている本来の意味が理解できた。これは、明治が誇るべき伝統であり、どこの大学にも負けたくない。
今度は自分が復帰して逆の立場になる。そういう存在がいることは決して忘れたくない。
自分は、このありがたみを誰よりも理解している。それは、これからの人生を強く生きていく上での自信でしかない。だから8月21日にできた貴重な経験には「感謝」している。
怪我して良かった。そう思えるのも怪我をしたから。人生の一つ一つの出来事には、それぞれ大きな意味がある。それをどう捉えるかも自分次第。
だから私は人の気持ちがわかる人間になるために、私を取り巻く全ての人のために、今日もトレルーから本気でリハビリに励みたいと思う。
長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回の2年部員ブログ担当は、大宮アルディージャU-18出身の村上陽介です。同じ法学部として、あの広すぎる肩幅はとても頼りになります。彼ならきっといいブログを書いてくれるでしょう。次回もよろしくお願いします。
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